髪が薄くなってきた原因は老化？それとも遺伝？真相に迫る

あなたが心のどこかで「髪が薄くなってきた」という違和感を抱いているなら、少し付き合ってもらいたい。

まずはじめに、あなたの髪が薄くなってきた原因の可能性が高いのは、AGA（男性型脱毛症）であるということを認識して欲しい。

僕は40代半ばまで、髪の毛が普通に生えていた。しかし、急に髪の毛が薄くなった気がして、凹み、焦り、老化なのか、遺伝なのか、AGAなのか白黒つけようと無料のAGAカウンセリングを受けた。そこで知ったのだが、老化による薄毛も、遺伝による薄毛も、根本的には、AGAが原因であるということだ。

「えっ？加齢による薄毛もAGAってこと？」とか「我が家はハゲの家系だから遺伝による薄毛じゃないの？」という疑問が浮かぶかも知れないが、その薄毛は、9割の確率でAGAが原因である。

AGA（男性型脱毛症）とは

まずはじめに、AGAについて説明する。AGAとは、男性型脱毛症のことで、男性ホルモンが原因で薄毛になる脱毛症だ。なので、発症する年齢はさまざまである。早ければ、20代、遅い人だと60代や70代で発症することもある。

そして、日本人には薄毛（ハゲを含）の人は、1,300万人以上いると言われ、その中の約9割の原因が、AGAと言われている。つまり、「老化で薄毛になった」という人も、AGAが原因である確率が高い。

さらに、AGAの発症の要因のひとつが遺伝であるのだ。男性ホルモンが原因の薄毛なのに、はげる男性と、はげない男性がいるのは、遺伝によるところが大きいからである。

小難しい話になるが、薄毛を誘発する男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）を発生させる酵素の『5αリダクターゼ』の活性度と、男性ホルモンレセプター（アンドロゲンレセプター）』の感度が遺伝により決まっているのだ。

ここでは、AGAで薄毛になるメカニズムについての説明は割愛するが、遺伝でAGAの確率が上がることだけは知ってもらいたい。

もし、あなたが薄毛の原因が老化、もしくは遺伝だと思っているのであれば、AGAの進行パターンを見てほしい。

AGAの進行は、特徴があることが分かっている。大きく分けて、額の生え際から後退していくタイプ、頭頂部から薄毛になるタイプ、その両方が同時に進行するタイプである。そして、その薄毛は、進行度により、9つに分類されている。

おそらく、あなたの薄毛は、このパターンのどれかに当てはまっているハズである。そして、このパターンに当てはまっている場合は、高確率であなたの薄毛の原因はAGAである。

パターンを表にもまとめておく。

Ⅰ型	前頭部の生え際がM字型に後退し始めた状態
Ⅱ型	Ⅰ型よりもさらに進化した状態
II Vertex型	Ⅱ型の状態に加え、頭頂部がO型に薄くなってきた状態
III型	Ⅱ型よりもさらに進行し、頭髪全体のボリュームも薄くなった状態
Ⅲ vertex型	Ⅲ型の状態に加え、頭頂部がO型に薄くなってきた状態
Ⅳ型	前頭部の生え際が、Ⅲ型よりも後退し、頭頂部もO型に薄くなってきた状態
V型	Ⅳ型がさらに進行した状態
Ⅵ型	前頭部と頭頂部の薄毛部分が繋がり、発毛部分が側頭部のみの状態
Ⅶ型	Ⅵ型が進行し、側頭部の毛量も減ってきた状態